菊芋
この写真を見て、「生姜」と思われたかもしれません。ですが、
これは菊芋(きくいも)といいます。
菊芋は北アメリカ原産で、キク科ヒマワリ属の多年草です。ですので、
ヒマワリに少し似た黄色い花を咲かせます。
菊芋はイヌリンと呼ばれる食物繊維が豊富な植物です。
このイヌリンは「天然のインシュリン」と呼ばれ、糖の一種ですが、
摂取してもヒトの体にほとんど吸収されません。
ごはんやパンに含まれるデンプンの糖は、体内に吸収されやすく、
食後に血糖値を上昇させて高血圧や糖尿病の原因になります。
菊芋にはデンプンがほとんど含まれません。イヌリンはヒトの
消化酵素で分解されずに体外へ排出されます。
また、一緒に食べた炭水化物類の糖分を取り込んで、
糖を吸収せず、大腸へと運んでくれます。
このようにイヌリンは血糖値を下げるのに効果があると言われ、
血圧や糖尿病の食事として非常に有効です。
また菊芋にはイヌリンのほかにもカリウムやビタミンやミネラル類が
たっぷり含まれており、腸内で善玉菌を増やしてくれる効果もあります。
糖尿病の方にお勧めの菊芋ですが、市場にはあまり出回っていません。
種苗店やホームセンターで販売されているかもしれません。
菊芋を手に入れることができたら、家庭菜園で育ててみましょう。
小さなこぶを切り取って植えるだけです。雑草並みに強い植物なので、
初心者でも簡単に栽培することができます。
一つ注意することは、一度植えると何度も生えてくるので、
完全に根を取り除くためには土中の根を全て掘り出かえさないといけません。
関連記事
2015年12月16日
Copyright (C) 2008 高松青果物商業協同組合 All right reserved.