事務局K氏の日記より 46
これからの最盛期を迎えるのに、ビワがあるねぇ。 このビワね、お年寄りなら知っていると思うけど、”ほっこびわ”*ってあるんだ。 ビワの種類は、大きく分けると、茂木と田中だね。
このビワね、香川では梅雨時分に出るから、ビワを食べると、赤痢になるとか、ビワの種子は芽が出やすいので、庭にビワの木を作ると悪いことが起きるとか、ここ香川ではいい事言わないなぁ。
ずずなりになっている実、一粒一粒が小さくて、種子も大きくて、食べるところがあまりないんだけど、小さい頃はよく食べたなぁ。
ビワはね、12月に花が咲くんだ。その時に、何個かに一個という風に摘花するんだ。その実を袋に入れて、成育するんだ。だから、売っているようなビワの実ができるんだ。花が咲くだけ、全て実を成らすと、ビワの実が小さくなる。これが”ほっこびわ”なんだ。
茂木は、甘くて、だ円形で早生なんだ。田中は、後から出て、まん丸の形をしているよ。
茂木から改良したのに、長崎早生があるね。長崎早生は、ハウス栽培に向いていて、早い年では1月から収穫されているね。まあ、千葉県産の”希望”って品種を種なしにして売り出しているが、一個が1000円以上するからね。まあ、庶民には、茂木、田中が一番合っているのかなぁ!
*ほっこ…讃岐弁で「ばか」などの意味です。
2010年6月 4日
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