事務局K氏の日記より 39
今回はね、「無農薬〇〇」、「低農薬〇〇」について、少し意見を言ってみるよ。
元々、国の機関の農林水産省には、「無農薬」とか、「低農薬」とかいう言葉は使っていないんだよ。その地域、地域で慣行水準より少なく農薬を使った場合のみ、特別栽培農産物といって、「農薬は栽培期間中不使用」とか「節減対象農薬〇〇地域比〇〇割減」とかいった表示しかできないんだよ。
したがって、よく無農薬野菜とか、無農薬果物とか、堂々と言っても、国の表示方法ではないんだ。
ただね、ここは香川県だが、県によって、キャベツやレタスを栽培している中で、収穫までに、何十回と農薬を散布していくが、県の基準より回数が少ないと、県の認証マークをもらえる。まったくの無農薬では、消費者は、その野菜は買ってくれない!
スーパーで並んでいるレタス・キャベツに1匹ヨトウムシがついているだけで、消費者は絶対に買わない。きれいな青々とした野菜を、消費者は求めている。その証拠に、お客さんは、きれいな物を選って物を買っている。
個人で無農薬野菜だと言っているのは、自分で作った野菜だけに通用する言葉だね。
農薬の定量分析には、すごいお金がかかる。1検体に有機リン系・塩素系・ヒ素系・カーバメート系…この一つ一つに何十万円の費用がかかる。「うちの〇〇は無農薬ですよ」と言ったら、費用だけでウン十万円かかっている。1コ100円のキャベツでは無理だね。1000コ作ったとしても、キャベツ1コ1000円位でないと採算は採れないよ。
今の現状でいいのかなぁ。
2009年12月17日
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